陽の当たる場所

 クソ暑いイメージのアテネだがそれは正しい。 真夏の昼間は40度を超えることも珍しくないが砂漠に近い気候なので朝はとても爽やかだ。 今日の朝もいつものように快晴のバカッ晴れ。 俺は最高の気分に促されアテナイ通の中央市場の… 続きを読む 陽の当たる場所

夢ビジネス

 「この次世代型夢カプセルへの投資は確実です」  「でもねえ、これ以上金を稼いでも・・・」  「いえいえ、何を仰います。 もっともっと稼いで今まで以上にお金持ちになる。 これは私たち人間が永遠に持ち続ける夢じゃないですか… 続きを読む 夢ビジネス

走れグレイラビット

 君は聞いたことがあるだろうかグレイラビットの話を。 グレイラビット、巷ではグレイハウンドのパチもんとも言われていたが、ヒッピー達にはマジックバスとも呼ばれた半プライベートのしかし紛れもなくその存在感を誇示していた国際公… 続きを読む 走れグレイラビット

幽霊船

 俺はAIに聞いてみることにした。  「海賊になりたいんだが?」  「海賊だって・・・」 AIはしばらくの沈黙の後、「海賊になればいいさ、俺は止めないぜ」  相変わらず俺の使っているAIは無愛想だ。 格安サブスクAIを契… 続きを読む 幽霊船

ボンベイコーリング

 インドのムンバイがまだボンベイと呼ばれていた1980年の話だが、この街には多くのジャンキーが座礁していた。 理由は単純明快だ。 安くしかも簡単にホワイトシュガー、ブラウンシュガーを手にいれることが出来たからだ。  ジャ… 続きを読む ボンベイコーリング

カオスな世界

 「さすがにこれじゃ仕事もやりにくいなぁ・・・」  「やりにくいもなにも地球からの探査船で全部バレてるじゃないですか、所長。 それにしてもあんなに高性能だったとは・・・、しかし事故に見せかけて岩でもぶつけていれば」  「… 続きを読む カオスな世界

サンタクロースからメリークリスマス

 「なあクソ餓鬼よ、最近どうも仕事が面倒で」  「なんだ、また愚痴かよサンタ」  「アンタぐらいしか俺の愚痴を聞いてくれるのがいないんでな」  「お前、仕事のわりに友達が少ねえからな」  一年に一週間ほどしか働かず後はト… 続きを読む サンタクロースからメリークリスマス