大宇宙と外宇宙との境界近くに位置し、海賊達が愛してやまない自由都市サンクトモロビッチ。 そこは海賊達の自意識を心優しく理解してくれる慈愛に満ちた小さな港町だった。 すべての物に、すべての行為にTAXが付きまとうこの大宇… 続きを読む 自由都市サンクトモロビッチ
投稿者: tokoma-trip
ロイ・ロック・ロイ・ロンリー・ローリングの旅立ち
「トコマ、我々は新しい棲家を見つけなければならない」 最近のロイは愛読書のジェームズ・クラベルの “将軍” に影響されたのか奇妙な話し方をするようになった。 俺がロイ・ロック・ロイ・ロンリー・ローリング… 続きを読む ロイ・ロック・ロイ・ロンリー・ローリングの旅立ち
・・・そして、地球防衛隊爆誕!
「恵美子さん、ケンタ星人が大変です!」 「サトシ、ケンタがどうしたって?」 「左巻さんの話ではケンタ星人が事故ったらしいです」 エリア51の花形部署となっているUFO追跡課が小さな小さなUFOが渋谷で事故ったこと… 続きを読む ・・・そして、地球防衛隊爆誕!
地獄にモミジ
左巻のスマホに知らないナンバーからの着信、無視しようかと思ったが嫌な予感。 おそるおそる通話ボタンにタッチ、いきなり銀次郎の大声が部屋中に響いた。 「左巻、俺だ、銀次だ! 飲ませてやるから今すぐカルカッタに来い!」 … 続きを読む 地獄にモミジ
サトシ君
「よっ、サトシ。 久しぶりじゃねえか、元気にしてたか?」 「わっ、銀次郎さんじゃないですか」 「それにしてもシケた顔して、どうした?」 「実は・・・、恵美子さんから仕事を頼まれまして・・・」 「恵美子も恵美子だ… 続きを読む サトシ君
路上はワンダーランド
スイスの山間の小さな町、立ち止まって俺のフルートを聴いていた女の子が曲が終わると拍手し、そして話しかけてきた。 バスキングで立ち止まり、まして拍手されることなど滅多にない俺は驚いた。 「貴方のフルートはとても素晴らし… 続きを読む 路上はワンダーランド
Me and Bobby Mcgee
「仕事があるけどギリシャに来ないか?」 「どんな仕事?」 「電話では詳しく話せないが、まとまった金が作れる」 去年の夏の終わりにギリシャで行き場のなくなったコニーを拾ってくれた男からだった。 その時のコニーは何を… 続きを読む Me and Bobby Mcgee
インダサン 04
今日はインダサンとの約束の夜、彼は必ず来てくれる。 でももし来なかったら、それが怖いの。 裏切られることには慣れているの、裏切られるのは何時ものこと・・・、だから分かるの彼は約束を必ず守る人だと。 だから、もし彼が来な… 続きを読む インダサン 04
気をつけよう、冒険旅行のテンション爆上げには
ホテルをチェックアウトし早朝のアムステルダムの街に出る。 久々のアムステルダム、いくら慣れているとはいえ帰路はやはり緊張する。 空は珍しく晴れていて、そして空気は冷たいーーーその空気の冷たさが緊張感をより鮮明にする。 … 続きを読む 気をつけよう、冒険旅行のテンション爆上げには
冒険に行きたい!
「冒険に行こう!」 「そうねえ、行こうか。 で、どこに行く?」 「アフリカに行こう!」 「良いかもね」 アテネでの怠惰な生活に飽きてきた俺が叫んで、数年前にエジプト、スーダンを数ヶ月ほど旅行したリマが賛同し話は… 続きを読む 冒険に行きたい!