「ところでスパイク、最近テッラ島の状態があまり良くないようだが、報告書は届いているかな?」 「はい、キャプテン。 調査の一次報告書が届いています」 辺境の地にあるテッラ島、正確には惑星ーーー辺境探査船乗りの慣わしで… 続きを読む ランチ前の仕事
投稿者: tokoma-trip
ベアフット・ジョン
私がベアフット・ジョンに会ったのはメキシコ、パレンケ遺跡近くのキャンプサイト。 そのサイトは、茅葺のあずま屋の柱にハンモックを吊るして寝るという、いたってシンプルにして快適な仕様になっていた。 もし問題があるとすれば、… 続きを読む ベアフット・ジョン
歴史的な決断
「総理、野党が内閣不信任案を提出しましたが?」 「えぇ〜、では解散します」 「総理、やはり総選挙ですか」 「違います、国を解散します」
大きな黒い猫、たぶん猫
アフリカにも猫がいますーーーエジプトの猫は、神様です。 当然アフリカのジャングル、DRコンゴにも猫はいます、たぶん。 ということで、私がDRコンゴで見た大きな黒い猫、たぶん猫の話をします。 DRコンゴがまだザイールと… 続きを読む 大きな黒い猫、たぶん猫
役者 Kamikaze
アムステルダムの運河沿い、ごく一般的な住宅街のアパートの一室。 イギリス人から仕事としての1キロ、そしてプライベート用の30グラムプレート4枚を受け取る。 ビジネス品と自分用では値段に四倍近くの開きがあるが、それだけの… 続きを読む 役者 Kamikaze
カミカゼライダー
夕方のモナスティラキ、パルテノンを仰ぎ見るローカルカフェ。 一杯のギリシャコーヒーで友人達と怠惰をむさぼる、ギリシャライフ。 私のバイクの話になったーーー50年代のBMW、R51にサイドカー。 いったい何人乗れるの… 続きを読む カミカゼライダー
空を飛ぶ人 Part 3
「確か彼は、年金生活に入っているのでは・・・、何であの星に?」 「ちょっとした手違いで、彼の帰国便があの星止まりになりまして」 「まあ、私達は神様じゃないですからねぇ、そういうことも起きますよ」 「幸いにも、彼が… 続きを読む 空を飛ぶ人 Part 3
空を飛ぶ人 Part 2
彼は飛び続けた。 青い空と碧い海、そしてほんの少しの雲しか見えない世界を、彼は飛び続けた。 彼には目的地も、理由もなかった。 彼は飛んでいることが楽しく、そして幸せだった。 人々は飛んでいる彼を見つけると、叫んだ。 … 続きを読む 空を飛ぶ人 Part 2
空を飛ぶ人 Part 1
「鳥だ! 飛行機だ! いや、スーパーマンだ!」 人々は彼が空を飛んでいる姿を見て、そう叫んだ。 その叫びを聞いた彼は、なぜ人々は自分のことを “スーパーマン” と呼び、”フライング… 続きを読む 空を飛ぶ人 Part 1
アフリカの風
ロッテルダム、アウデ・ビネン通りのカフェ。 いつものカウンター席に座り、通りを眺めながら紅茶にジョイント・・・それはバスキング前、朝のルーティン。 一年に300日雨が降るといわれるオランダ、しかし今日は朝から青空が広が… 続きを読む アフリカの風