インドのムンバイがまだボンベイと呼ばれていた1980年の話だが、この街には多くのジャンキーが座礁していた。 理由は単純明快だ。 安くしかも簡単にホワイトシュガー、ブラウンシュガーを手にいれることが出来たからだ。 ジャ… 続きを読む ボンベイコーリング
カテゴリー: 旅のバカ話
アスワン、そこには風の塔
1980年代の初め、エジプトからスーダンへと陸路で入るには二泊三日の船旅でアスワンからダム湖を遡るか、ラクダかトラックでひたすらに数千数万の砂丘を越えて行くしかなかった。 船が一般的な選択肢になるのだが、その週一便の船… 続きを読む アスワン、そこには風の塔
Non Stop Train
「この列車は止らないぜ」 「ああ、分かってる」 「なら乗ってみな」 俺がこの列車に興味を持っていることを知られていたのか、乗ってみないかと誘われたのだが・・・、しかしこの列車の行き先を俺は知らない。 だが列車に乗… 続きを読む Non Stop Train
えっ、パンク系路上パホーマンスだって?
オランダの冬は寒い。 凍った運河でスケート大会が催されたり、バスキングではフルートの先端から氷柱が下がるほどには寒い。 俺が住んでいるスクワットハウスには暖房が無いので家の中でも寒い。 余りにも寒い夜には家具や壁板… 続きを読む えっ、パンク系路上パホーマンスだって?
ロイ・ロック・ロイ・ロンリー・ローリングの旅立ち
「トコマ、我々は新しい棲家を見つけなければならない」 最近のロイは愛読書のジェームズ・クラベルの “将軍” に影響されたのか奇妙な話し方をするようになった。 俺がロイ・ロック・ロイ・ロンリー・ローリング… 続きを読む ロイ・ロック・ロイ・ロンリー・ローリングの旅立ち
路上はワンダーランド
スイスの山間の小さな町、立ち止まって俺のフルートを聴いていた女の子が曲が終わると拍手し、そして話しかけてきた。 バスキングで立ち止まり、まして拍手されることなど滅多にない俺は驚いた。 「貴方のフルートはとても素晴らし… 続きを読む 路上はワンダーランド
Me and Bobby Mcgee
「仕事があるけどギリシャに来ないか?」 「どんな仕事?」 「電話では詳しく話せないが、まとまった金が作れる」 去年の夏の終わりにギリシャで行き場のなくなったコニーを拾ってくれた男からだった。 その時のコニーは何を… 続きを読む Me and Bobby Mcgee
気をつけよう、冒険旅行のテンション爆上げには
ホテルをチェックアウトし早朝のアムステルダムの街に出る。 久々のアムステルダム、いくら慣れているとはいえ帰路はやはり緊張する。 空は珍しく晴れていて、そして空気は冷たいーーーその空気の冷たさが緊張感をより鮮明にする。 … 続きを読む 気をつけよう、冒険旅行のテンション爆上げには
冒険に行きたい!
「冒険に行こう!」 「そうねえ、行こうか。 で、どこに行く?」 「アフリカに行こう!」 「良いかもね」 アテネでの怠惰な生活に飽きてきた俺が叫んで、数年前にエジプト、スーダンを数ヶ月ほど旅行したリマが賛同し話は… 続きを読む 冒険に行きたい!
夏が始まる!
冬が終わり春の訪れに誘われ動物や虫たちが動き始めるのと同じように俺も冬籠から目覚めたーーーそういう言い方もあるが、事実は冬の間ルームシェアをしていた友人が待ち望んだ春とともに旅に出るということで、俺は寝床を失った。 ホ… 続きを読む 夏が始まる!