「そっちの金を見せてくれないか?」 「いいけど」 三人のアラブ人、そして彼らの後ろには少し離れて二台の車が月明かりの下に。 一台は古い大衆車だがもう一台は黒塗りピカピカのメルセデスのSクラス。 メルセデスの後部座席… 続きを読む ベオグラードにメリークリスマス
カテゴリー: 旅のバカ話
レイク・トルカナ
1980年代、アフリカ旅行がまだまだ良い意味での冒険旅行の香りが残ったいた頃、普通に観光客としてサファリツアーを探すと結構な料金を取られた。 結果タンザニアではローカルバスと徒歩でンゴロンゴロ保護区まで行き、ローカルな… 続きを読む レイク・トルカナ
戦争が始まったらしい
居候していたドイツ人の女の子のアパートから追い出されたのは、シュトゥットガルト。 原因はちょっとした行き違いだが、とにかく追い出された。 追い出された以上、彼女のアパートには戻れないし冬のドイツは寒い。 面倒臭いのでギ… 続きを読む 戦争が始まったらしい
ソクラテスに会えるかも
アテネ、アクロポリス下のプラカ旧市街。 通りには朝の爽やかな風が残り、まだ観光客が姿を見せない朝の八時。 土産物屋が開店準備を始めたストリートは昼間の気怠さ、夜の喧騒とは違う姿を見せる。 土産物屋に挟まれた昔ながらの雑… 続きを読む ソクラテスに会えるかも
愛しのアエロフロート
それは大昔、LCCなどほとんど無かった時代に我ら旅行者にとても愛された航空会社があった。 それは何時でも破壊的に安いチケットを売っていたエジプトエアー、バングラデシュエアー、ポーランドエアー、そしてアエロフロートだった… 続きを読む 愛しのアエロフロート
地下鉄ピレウス駅
相変わらずのバカッ晴れはギリシャ、ピレウス港の朝の空。 全員がポケットをひっくり返すが全部を集めてもコインが少しだけ。 冷蔵庫を開ければ食べる物はあるが夜のカフェに行く金がないーーーこれはギリシャ人にとって歯痛以上の緊… 続きを読む 地下鉄ピレウス駅
アフリカの日常、世間の道理
アフリカは熱帯雨林コンゴ、ジャングルを突き進む一本道。 道路ぎわ密林のわずかな隙間にトラックが頭からゆっくりと突っ込んだ。 ドライバーが荷台に乗る俺たちに叫んでいる。 「トラックが壊れた!」 何でこんな所に止まった… 続きを読む アフリカの日常、世間の道理
ギリシャ脱出顛末記
もしかして俺のこと? 知り合いがアテネの日本大使館から聞いた話として教えてくれたのだが、大使館にギリシャ警察から問い合わせがあったらしい。 名前などの詳細は不明だが、アテネに長期滞在している小柄で痩せた日本人を捜して… 続きを読む ギリシャ脱出顛末記
ヒッチハイクの女神が微笑む時
キャンプ&ヒッチハイク・カナディアンロッキー観光ツアーからの帰り道、オカナゴンレイクのウエストサイドロードの入り口で親指を突き上げる。 ここまで来ればヒッチハイクも最後の一台になるだろう。 時間はまだ昼過ぎ、ウエストサ… 続きを読む ヒッチハイクの女神が微笑む時
アビブとジャンベ
「ハイ、トコマ」 「ハイ、アビブ。 元気だったか?」 いつものカフェにアビブが久しぶりに姿を表した。 肩からジャンベを下げているのをみるとバスキングに来たらしい。 「講師の仕事の金が入ったので遊んでたよ」 ジャ… 続きを読む アビブとジャンベ